日常の忙しさから少し離れたい――そう思った週末、小豆島へのフェリー旅を計画しました。岡山港から高松港を経由して島へ渡る約70分。飛行機でも新幹線でも味わえない、ゆったりとした「海の上の時間」に身をまかせる旅です。
最近はSNSで見る「映え」を求める旅が多くなりましたが、フェリー旅の魅力は別のところにあります。目的地に着くまでの移動時間そのものが、心をリセットする貴重な時間になるのです。今回は、実際に乗って感じたこと、便利だったアプリ活用法、そしてちょっとした注意点を詳しくまとめます。
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1. 小豆島フェリーへのアクセスとチケット購入
① 岡山駅からのアクセス
出発は岡山駅。ここから宇野港や新岡山港までは、バスでおよそ40〜60分です。今回は本数の多い「新岡山港」から出発しました。駅前から直通バスがあり、乗り換えもなくスムーズ。バスの運賃は片道500円程度で、ICカードも利用できます。
車で行く場合の注意点: フェリーターミナルに駐車場があり、1日上限500円ほどで停められます。ただし、ゴールデンウィークやお盆などの繁忙期は満車になることも。早朝便を利用する場合は前日夜から停められるかを事前確認しておくと安心です。また、車ごとフェリーに乗船する場合は、別途車両運賃がかかります(普通車で片道5,000円前後)。島内でレンタカーを借りる方が費用を抑えられることもあるので、用途に応じて検討しましょう。
② チケットはスマホで簡単予約
フェリー会社の公式サイトや「フェリーチケット」アプリを使えば、事前予約が可能です。特に週末や観光シーズンは満席になる便もあるので、事前にQRコードチケットを発行しておくと安心。紙のチケットを持ち歩く必要がなく、乗船口でスマホ画面をかざすだけでOKです。
予約のベストタイミング: 通常期なら当日でも問題ありませんが、3連休や夏休み期間は1週間前には予約を入れておきたいところ。往復チケットを購入すると割引が適用される場合もあります。また、早朝便や夕方便は比較的空いているので、混雑を避けたい方にはおすすめです。
2. フェリーの船内と旅の楽しみ方
① デッキで感じる瀬戸内の風
出港してしばらくすると、穏やかな瀬戸内海が目の前に広がります。デッキに出ると潮風が心地よく、遠くに見える島々がまるで絵画のよう。船の上では時間がゆっくり流れ、日常の喧騒が遠くに感じられます。
多くの人が写真を撮っていましたが、私はただ風に吹かれながら、空と海の境目をぼんやり眺めていました。この「何もしない時間」が、実は一番贅沢なのかもしれません。運が良ければ、カモメが船についてくる様子も見られます。
デッキでの過ごし方のコツ: デッキは風が強いため、帽子やストールは飛ばされないよう注意が必要です。スマホで写真を撮る際も、手すりにぶつけたり落としたりしないよう十分気をつけましょう。また、航路によっては大きな船とすれ違うこともあり、その瞬間は迫力満点。船好きにはたまらない瞬間です。
② 船内設備と便利な過ごし方
客室は自由席が中心で、冷暖房完備のリクライニングシートもあります。Wi-Fiが使える便もあり、スマホで音楽やYouTubeを見ながら過ごせます。私は「Googleマップ」で航路を追いながら、「今この島の横を通ってるんだ」と確認して楽しみました。
売店にはコーヒーや軽食もあり、旅気分を盛り上げてくれます。特におすすめは瀬戸内レモンを使ったドリンク。地元の味を船内で楽しめるのも魅力の一つです。
船内での時間の使い方: 70分という時間は、読書なら1〜2章、映画なら1本の半分くらいが楽しめる長さです。私は事前にKindleで旅行記をダウンロードしておき、船内で読み進めました。また、船の揺れが心地よく、つい眠ってしまう人も多いようです。疲れているときは、無理せず仮眠を取るのも良い過ごし方です。
③ Vrewで旅の記録を残す
船の上で撮った短い動画を、あとで「Vrew」アプリで編集しました。自動字幕をつけるだけで、ちょっとした旅の記録がすぐ完成。フェリーの揺れや海風の音も自然に残り、「あの日の空気」がそのまま蘇ります。
動画編集が苦手な人でも、AIアプリを使えば簡単に"旅の思い出作品"が作れます。BGMも自動で提案してくれるので、センスに自信がない方でも安心。帰宅後にゆっくり編集して、家族や友人にシェアするのも楽しいものです。
3. 小豆島に到着して感じた島の魅力
① 港から広がるのどかな景色
小豆島に到着すると、まず驚くのはその静けさ。港の周りにはオリーブの木が並び、ゆったりとした空気が流れています。レンタカーやバスで観光地へ向かう人もいれば、自転車で島を一周する旅人も。
私は「エンジェルロード」までタクシーで移動し、干潮時に現れる砂の道を歩きました。まるで映画のワンシーンのような光景です。潮の満ち引きで道が現れたり消えたりする自然の神秘に、改めて感動しました。
島内の移動手段について: 小豆島は意外と広く、主要観光地を巡るには車が便利です。港近くにレンタカー会社が数社あり、軽自動車なら1日4,000円前後から借りられます。バスも運行していますが本数が限られているため、時刻表を事前にチェックしておくことをおすすめします。自転車でのんびり巡るのも素敵ですが、アップダウンが多いエリアもあるので、電動アシスト付きを選ぶと快適です。
② 地元グルメを楽しむ
昼食は港近くの「オリーブ食堂」で名物のオリーブそうめんを注文。淡い緑色の麺が美しく、つるりとした喉ごしに感動しました。オリーブの風味はほのかで、夏でもさっぱりと食べられます。
また、帰りに立ち寄った売店では、オリーブオイルや島レモンのドレッシングが人気。お土産としても喜ばれる逸品です。特に小豆島産のオリーブオイルは品質が高く、料理好きな方へのプレゼントに最適です。
その他のおすすめグルメ: 醤油の産地としても有名な小豆島では、醤油ソフトクリームという珍しいスイーツも楽しめます。甘じょっぱい不思議な味わいがクセになります。また、島の手延べそうめんは日本三大そうめんの一つで、コシの強さが特徴。製麺所の直売所で購入すれば、お土産にも自宅用にも最適です。
4. フェリー旅を快適にする5つのコツ
① 早めの行動が安心
乗船時間の30分前には港に着くのがおすすめ。天候によって出航時刻が前後することもあり、余裕をもって行動すると安心です。特に帰りの便は混雑するので、往復チケットを事前に確保しておくとスムーズです。
ターミナルには待合室もあるので、早めに着いても退屈することはありません。売店で地元の特産品を眺めたり、海を見ながらコーヒーを飲んだりして、出港を待つ時間も旅の一部として楽しみましょう。
② スマホアプリを活用
Googleマップで現在位置を確認したり、天気アプリで海の状況をチェックしたり。フェリー旅はスマホアプリをうまく使うことで、ぐっと快適になります。中でも「Vrew」で旅の動画を記録しておくと、後から振り返るのが楽しくなります。
その他、「乗換案内」アプリで帰りのバスや電車の時刻を確認したり、「食べログ」で島内のグルメ情報を調べたりするのも便利。ただし、島内では電波が弱いエリアもあるので、必要な情報は事前にスクリーンショットで保存しておくと安心です。
③ デッキでの防寒対策
海の上は陸より風が強く、季節によっては肌寒いことも。春や秋でも薄手の上着を持っていくと安心です。逆に夏場は日差しが強いので、帽子や日焼け止めも必須です。
特に夕方の便は海風が冷たくなるので、デッキに出る場合は必ず上着を持参しましょう。船内は冷暖房が効いていますが、デッキとの気温差が大きいこともあります。
④ 船酔い対策も忘れずに
瀬戸内海は比較的波が穏やかですが、天候によっては揺れることもあります。船酔いが心配な方は、事前に酔い止め薬を服用しておくと安心。船内では、できるだけ中央部の席を選び、遠くの景色を眺めるようにすると酔いにくくなります。
また、空腹や満腹の状態も酔いやすくなる原因です。軽く食事を済ませてから乗船するのがベストです。万が一気分が悪くなったら、デッキに出て新鮮な空気を吸うと楽になることが多いです。
⑤ 充電器とモバイルバッテリーを持参
写真や動画を撮影していると、スマホのバッテリーはあっという間に減ります。船内にコンセントがある席もありますが数が限られているため、モバイルバッテリーを持参すると安心です。特に島内での観光も考えると、1日分のバッテリーは必須アイテムです。
準備万端でいくことで楽しい旅が続行できますから、事前のチェックリスト作成をおすすめします。
まとめ:ゆっくり進む船が教えてくれた「旅の余白」
フェリーで渡る小豆島の旅は、移動そのものが思い出になる時間でした。早く着くことが目的ではなく、ゆっくりと進む船の上で、風や景色を感じる贅沢。デジタルな毎日に少し疲れたときこそ、こんな"ゆっくり旅"が心を整えてくれます。
現代の旅行は「効率」や「コスパ」が重視されがちですが、時には移動時間を楽しむゆとりも大切です。フェリーの70分は、スマホを置いて、ただ海を眺めるだけでも価値がある時間。そんな「何もしない贅沢」を味わえるのが、フェリー旅の最大の魅力かもしれません。
次は夕暮れの便に乗って、瀬戸内の夕日を眺めながら、もう一度あの海を渡ってみたいと思います。オレンジ色に染まる海と空、そしてシルエットになる島々の景色は、きっと格別でしょう。
旅先で実際に感じた空気感や移動の便利さなど、写真だけでは伝わりにくい部分もできるだけ丁寧に書きました。これから小豆島へ行く方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんも、ぜひゆったりとしたフェリー旅を楽しんでみてください。
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